純 愛 ド ラ マ (前編)       腹打ち太鼓    

かつての不倫ブームは終わりを告げ、
今の時代に求められているのは、そう、純愛です。
電車男、世界の中心で愛をさけぶ、いま会いにゆきます、僕の彼女を紹介します、など数々の純愛ドラマが、多くの人々を感動させてきました。
人は皆、汚れなき純粋な愛を求めるものなのです、
しかーし!純粋な愛を求めているのは、世界中のマニアも皆同じはず!!!!  と、言う訳で、マニアによる、マニアの為の純愛メロドラマを考えて見ました、  題して・・・・・・・

僕の彼女は新幹線女、世界の中心で、いま悶絶しにゆきます!!

「このたびは、赤道直下新幹線、MAXとき367号をご利用頂誠にありがとうございます、次の停車駅は世界の中心、オーストラリア、ウルルでございま〜す」(電車のアナウンス)
 フッ、私の名は、木枯らし紋次郎太鼓、世界中を旅するさすらいの悶絶トレジャーハンターである!
世界中の悶絶美を求め、電車で旅する事早10年・・・・・
様々なナイス思い出が脳裏をかすめていく・・・・・
うん???よく見ると、反対側の席に美女がいるぞ!!!!
白のボディコンを着た、釈由美子ちゃんだ!パンツが見えそうなアングルで足を組み、本を読んでいるぞ、
う〜ん、読者をする可憐な美女もなかなか・・・・・
そこへ女の酔っ払い2人組みがやってきて、釈由美子ちゃんに何やら因縁を付けている、
「よ〜よ〜姉ちゃん、なに読んどんねん〜〜〜」
おっと、これは、万年泥酔女の異名を持つ、鈴木砂利奈だ!
「ねぇ〜ねぇ〜私達と飲みましょうよぉ〜〜〜・・・え!何ぃ!!私のついだ酒が飲めねぇってのかぁぁ!!おおおお!!」
こちらは、恐怖の泥酔暴走機関車、杉田かおる!ドンペリ片手に千鳥足だ! 「やめてください・・・」蚊の鳴く様なか細い声で怯える由美子ちゃん・・・・・
「ちっ、このアマ、すかしやがって!シメてやるオラオラ!!」
由美子ちゃんの清楚な顔に2,3発ビンタをカマした後、胸倉を掴み上げる泥酔沙利奈、
「いやっ・・・お願い・・やめて・・・・」由美子ちゃんの怯えた顔にイライラ全快の泥酔沙利奈、「ブチ殺したろ〜か?!!」
と大声で叫んだ後、由美子ちゃんの鳩尾に強烈なアッパーを叩きこむ!!! 「うぐぅぅぅ!!!・・・・」清楚な顔を苦痛にゆがませながら、うずくまりくずれ落ちる。
「ちょっとぉ〜何ねたふりしてんのよ〜〜〜そんなに私の酒が飲めねぇってのかぁ!!!!おおおおお!!!!!」
千鳥足で、由美子ちゃんの腹を蹴りまくる泥酔杉田!!
「ゴホッ・・・グゥ・・・・」涙目になりながら苦痛に耐える由美子ちゃん。

その頃、紋次郎太鼓は、助けるべきか、もっと眺めるべきか、運命の選択に苦悩していたのであった。


中篇へつづく