本格ミステリー      腹打ち太鼓    


いよいよ秋も深まってきました。秋といえば、読書の秋。

読書といえば、やはりミステリーでしょう。これまで多くのミステリー小説が人々を魅了してきました。

コナンドイルのシャーロックホームズシリーズ、アガサクリスティの名探偵ポアロ、エドガーアランポーの代表作、モルグ街の殺人事件、アッシャー家の末裔、などなど・・・・・・

そこで、これらの名作に匹敵する、この秋話題沸騰の本格ミステリーをここで紹介したいと思います。題して・・・・・・・

 

美人監察医紀香の事件簿、飛騨高山別荘腹パンチ密室殺人事件!

美人ホステスのつぶれた腹が暴く、禁断の腹パン慕情!

 

(ここはとある山奥の別荘)リビングルームのベットの上に黒ビキニの金髪女性がぐったりしている。ベットの周りには、警察の鑑識が、現場検証をしていた。

「ガイシャは、新宿歌舞伎町の金髪ダンサーだな、バスト99センチ、ウエスト50センチ、ヒップ80センチ、シャラポア似のシャープな顔つき、さらにまたの切れ上がった黒ビキニがなんともミステリアスだ・・・・」(警部)

「警部ー!ガイシャの死因が判明しました!、腹パンチによる悶絶死です!!。でも殺害現場は完全な密室、アリ一匹は入れません。。。一体誰が、なんの為に、犯行に及んだのでしょうか?」

「うむ〜〜さっぱりわからん・・・そこで今回は、腹パンチ殺人事件のスペシャリスト、本庁の監察医をお招きしたのだ、

藤原紀香監察医、よろしくおねがいします!!」

白のミニスカスーツに身を包み、真っ赤なハイヒールを履いた藤原紀香が、モデル歩きをしながらツカツカ歩いてきた。

「ガイシャは、ミゾオチに6発、レバーに4発、へそ下に3発殴られているわ、しかもこの顔の赤らみ具合から、1時間25分32秒悶絶したことが解かるわ。」

「おお!!さすが本庁の監察医、一瞬のうちにそこまで見抜くとは・・・・・でも犯行現場は完全な密室、犯人はったいどうやって犯行に及んだのでしょうか??」(警部)

「ガイシャのミゾオチにわずかにめり込んだ拳の跡・・・これこそが密室に見せかけるために仕組まれた、巧妙な心理トリックなのよ!!」「はあぁ???」(警部とその他の面々)

「そして、口から滴り落ちた白い液体、ベットをつたい落ち、床にまで垂れているわ、液体の透明度からして、食前の空腹時に発生する胃液ね、よく見るのよ!!壁にまで飛び散っているわ!かなりの勢いで吐き散らしたようね、この胃液こそがガイシャが残したダイイングメッセージなのよ!!!」

「はあぁぁ???」(さらに首をかしげる警部とその他面々)

「さあ、ここまで解かれば、あとは実況見分あるのみね」

おもむろに上着を抜き出す紀香監察医。「さあ、事件と同じ事をここで再現するのよ!そうすれば犯人の正体がおのずと見えてくるわ!」「うむ・・・やむおえん、、事件解決の為だ!皆のものいくぞぉ!!」一斉に紀香監察医の腹に襲い掛かる警部とその他の面々・・・・ドス!!「ぐぅ・・!!」ドボ!!「ぐぉ・・」

「ええい!だめだだめだ!胃液が壁に飛び散るほど殴らなければ、連打、連打!!!」(警部)

「おごぉ・・・ちょっと・・・犯人は・・・ぐふっ・・そんなに殴って・・・・あが・・ないような・・けほっ・・気が・・」

捜査官に羽交い絞めにされながら、サンドバックのように殴られ失神寸前の可愛そうな紀香ちゃん。

 

こうして捜査は暗礁に乗り上げたまま、実況見分だけが夜更けまで続くのであった。

 

ちゃちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃ、ちゃら〜〜〜〜ん♪

(一応火曜サスペンスのテーマソング)